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侑利は激しく困惑していた。
だがそれは、自身が不慮の事故で記憶を失ったことでも、目の前の幼なじみが「俺たちは付き合っていた」と衝撃の告白をしてきたことでもない。
――その言葉が、完全な嘘だと気づいてしまったからだった。
告白された瞬間、すべての記憶が鮮明に蘇る。
記憶の中の朔は、自分に対してひどくぶっきらぼうで、到底恋人とは思えない“超・塩対応”な姿ばかりだった。
(私たちが恋人同士だったなんて、ありえない――)
目の前で優しく振る舞う朔を「嘘つき」と結論づけた侑利は、あえて記憶が戻ったことを隠し、彼の真意を探るために観察を始める。
騙しているつもりの朔と、すべてを知りながら騙されたふりをする侑利。
“嘘”から始まった歪な二人の関係は――。
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